地政学の観点から見ると、以下の14個の年号と出来事が重要です。
- 1776年[US000] 7月4日 アメリカ独立宣言
- 1789年[US013] 4月30日 George Washingtonが初代大統領に就任
- 1814年[US038] 8月25日 首都ワシントンD.C.陥落
（米英戦争1812年[US036]～1814年[US038]） - 1846年[US070] 米墨戦争（〜1848年[US072]）
- 1861年[US085] 南北戦争（〜1865年[US089]）
- 1898年[US122] 4月25日 米西戦争（〜8月12日停戦）
- 1941年[US165] 3月11日 レンドリース法成立
- 1941年[US165] 12月7日 真珠湾攻撃
（第二次世界大戦1939年[US163]～1945年[US169]） - 1950年[US174] 10月18日 チャイナの人民解放軍が朝鮮戦争に参戦
（朝鮮戦争1950年US174]6月25日〜1953年[US177]7月27日休戦） - 1991年[US215] 12月25日 ソビエト連邦崩壊
- 2001年[US225] 9月11日 アメリカ同時多発テロ事件
- 2015年[US239] 5月8日 チャイナが「中国製造2025」を公布
- 2019年[US243] 11月17日〜至る現在 新型コロナウィルス（武漢ウィルス）の感染拡大
- 2020年[US244] 6月30日 チャイナが「香港国家安全法」を制定
アメリカは1776年[US000]に独立を宣言（1783年パリ条約で正式に独立）し、フランス革命（7月14日）の直前1789年[US013]4月30日にGeorge Washingtonがアメリカ初代大統領に就任して国家としての歩みを始めました。
米墨戦争（1846年[US070]〜1848年[US072]）でメキシコに勝利して西海岸まで領土を広げて北アメリカ大陸の覇者となり、1861年[US085]～1865年[US089]にかけて行われた南北戦争を乗越え、分裂することなく南北統一に成功しました。そして、 米西戦争（1898年[US122]4月25日〜8月12日停戦。12月10日パリ条約）でスペインに勝利してハワイ、グアム、フィリピンという拠点を押さえて太平洋への進出を実現し、プエルトリコ、キューバを押さえて大西洋近海の制海権を確立、海洋国家へと脱皮しました。
1941年[US165]にレンドリース法により膨大な軍需物資支援と引き換えにイギリスから大西洋の制海権と超大国としての地位を譲り受け、チャイナへの進出をロシアと日本に阻まれてしまいますが、第二次世界大戦（1939年[US163]～1945年[US169]）により日本に勝利しました。
第二次世界大戦後は超大国ロシアと冷戦を戦い、1991年[US215]にロシアに勝利して唯一の超大国となりました。その間、自国本土で戦闘が行われることはほとんどありませんでした。例外は、イギリス軍によるワシントン陥落 （1814年[US038]8月25日）と日本軍による真珠湾攻撃（1941年[US165]12月7日（日本時間では12月8日））だけだったと言っても過言ではないでしょう。
アメリカの覇権に挑戦する者は現れないかと思われましたが、アメリカ史上3度目の本土攻撃が、アルカイダによる同時多発テロ攻撃（2001年9月11日）でした。アメリカの「テロとの戦い」はまだ続いています。
そして、最近になって、「中国製造2025」の公布（2015年[US239]5月8日）や「香港国家安全法」の制定（2020年[US244]6月30日）により、チャイナがアメリカの覇権に対して明確に挑戦していることが明らかになってきました。振り返ってみれば、朝鮮戦争（1950年US174]6月25日〜1953年[US177]7月27日休戦）からずっとアメリカとチャイナは対立関係にあり休戦状態だっただけなのです。
そして、新型コロナウィルス（武漢ウィルス）によるアメリカの死亡者数は10万人を大きく超えています。これを、アメリカ史上4度目の本土攻撃、と捉えるアメリカ人は少なくないことが予想されます。
アメリカは、建国85年目に迎えた分裂の危機を乗り越え、大西洋と太平洋にまたがる巨大な海洋国家に成長した。建国165年目にイギリスから超大国の地位を譲り受けると、イギリスと共にドイツ及び日本に勝利し、第2次世界大戦後にロシアに勝利して、建国215年目に唯一の超大国となった。建国250年目を数年後に控える現在、実は建国174年目から敵対していたチャイナによる挑戦が顕在化している。
最後に、クールにザックリまとめておきました。
文責：四々縦七
