1898.12.10 パリ条約 – グアムとフィリピン割譲

1898年[US122]12月10日、米西戦争に勝利したアメリカはスペインとパリ条約を締結し、太平洋側ではフィリピンとグアム島を割譲した。

最初にクールにザックリまとめてみました。

米西戦争(1898年[US122]4月25日〜8月12日停戦)に勝利したアメリカは、スペインとパリ条約(1898年[US122]12月10日)を締結して、太平洋ではフィリピンとグアム島を獲得しました。

アメリカは、たった4ヶ月に過ぎなかった米西戦争によって、ハワイ→グアム島→フィリピンと太平洋を東から西に横断するステップ・ストーンを獲得したのです。

しかし、フィリピンにおいてはアメリカの裏切りがありました。米西戦争との関係を理解する上でも、フィリピンの英雄を知らなければなりません。フィリピン第一共和国(1898年[US122]6月12日独立宣言、1899年[US123]1月23日〜1901年[US125]3月23日)の初代大統領Emilio Aguinaldo y Famyです。

米西戦争(1898年[US122]4月25日〜8月12日停戦)の戦闘はフィリピンでも行われましたが、アメリカはEmilio Aquinaldoに「勝利すればスペインから独立させる」ことを約束して米西戦争においてフィリピン人にスペイン軍の背後を襲わせていました。

実際、Emilio Aguinaldoら独立革命軍は1898年[US122]6月12日フィリピン第一共和国の独立を宣言し、同6月23日にはEmilio Aguinaldoを首班とする革命政権が政権を奪っています。

ところが、アメリカは米西戦争の和平条約としてパリ条約(1898年[US122]12月10日)を締結し、フィリピン人との約束を破って2,000万ドルでスペインからフィリピンを購入してしまいました。これに対し、1899年[US123]1月1日にフィリピン議会はEmilio Aguinaldoを大統領に選出し、Emilio Aguinaldoは1月23日に大統領に就任しました。

文責:四々縦七

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