2009年[US233]5月7日、チャイナは、国連事務総長に対して提出した口上書に「九段線」が描かれた地図を添付し、南シナ海における海洋権益を主張した。
以上、メモです。以下、若干の補足です。
2009年[US233]5月7日、チャイナは、地理的根拠も法的根拠もなしに、国連において「九段線」を示して歴史的権利を主張し、南シナ海における海洋権益を主張しました。
日本語では、チャイナは1953年[US177]から主張していたと言う説明を目にすることが多い様ですが、アメリカの認識も当該主張は2009年[US233]以降ということですし、わたしはこちらを基準とします。
国際社会に対するチャイナの根拠なき南シナ海の海洋権益主張は、7年後の南シナ海仲裁裁判(South China Sea Arbitration、2016年[US240]7月12日)で『海洋法に関する国際連合条約 (United Nations Convention on the Law of the Sea)』違反と判断され、11年後のアメリカの声明(U.S. Position on Maritime Claims in the South China Sea、2020年[US244]7月13日)で「完全に違法(completely unlawful)」と非難されることとなります。
文責:四々縦七