?2020.08.03の週

08/03の週、アメリカとチャイナの事実上の「戦争」状態第3週において、アメリカはTikTok排斥を進め、香港政府トップらを制裁対象とするなど、着々と布石を打った。一方のチャイナは予定通り北戴河会議を開催して「余裕」を演出して見せるに留まった。

7月下旬頃からファイブアイズに日本を加入してシックスアイズに、という声が漏れ聞こえ始めた。日英同盟は近代日本が経験した中で最も機能した軍事同盟であった。イギリスとのつながりを強めることは、対アメリカ、対インドにも益する。加えて、オーストラリアとのつながりを強めることは、アジアにおける安全保障に直結する。事実だとすれば、推し進めるべきだろう。

日本に関しては、尖閣諸島だけでなく、沖ノ鳥島にもチャイナの脅威が迫っていることが改めて確認された。一方で、イギリスとの新貿易協定は順調に協議が進んでいる様だし、台湾に他国に先駆けて弔問団を派遣した。とかく、世界の常識とズレた論調が支配的となる日本だけに、「困っている」国と言って良いかどうか、EU離脱でパートナーを求めるイギリスや、チャイナの脅威にさらされている台湾に対して、「役に立つ」という観点で積極的な外交を継続してほしい。「惻隠」の情が世界の常識とは思わないが、少なくとも国際的にも通用する美学を含んでいることは確かであろう。「常に」というのは止めて欲しいが、2020年の現在、イギリスや台湾の役に立っても良いのではないかと思う。

  • 8/04(火) 日本:韓国における徴用工訴訟。日本製鐵は即時抗告
  • 8/04(火) レバノン:首都ベイルートで大規模爆発
  • 8/05(水) 日本:7月にチャイナが沖ノ鳥島周辺の排他的経済水域(EEZ)に潜水機を投入していたことが判明
  • 8/05(水) チャイナ:北戴河会議を開催。北戴河会議は中国共産党の指導部・長老らによる非公式会合
  • 8/06(木) 日本:広島・被曝から75年
  • 8/06(木) アメリカ:TikTok運営会社との取引を禁ずる大統領令を発表
  • 8/07(金) アメリカ:香港政府トップの林鄭月娥(Carrie Lam)行政長官ら11人を制裁対象に指定
  • 8/07(金) 日本、イギリス:新貿易協定で外相会談。8月末までに大筋合意、来年1月発効を目指すことで合意
  • 8/07(金) 日本、台湾:李登輝元総統死去に伴い、弔問団を派遣すると発表
  • 8/09(日) 日本:長崎・被曝から75年
  • 8/09(日) ベラルーシ:現職ルカシェンコ大統領が6選。不正選挙の疑い濃厚

文責:四々縦七

関連記事

  1. ?2020.07.13の週

  2. ?2020.07.20の週

  3. ?2020.08.17の週

  4. ?2020.08.10の週

  5. ?2020.08.24の週

  6. 2020.07.08 自民党が Xi Jinping 国賓中止要請を決議